2025年5月28日/クアラルンプール発
マレーシア観光・芸術・文化省は28日、「マレーシア・マイ・セカンド・ホーム(MM2H)」プログラムに関する新たな条件を発表した。今回の発表では、不動産購入のタイミングや対象エリア、定期預金からの引き出し条件に関する具体的なガイドラインが示され、今後の申請者に大きな影響を与える内容となっている。
物件購入はMM2Hパス承認から1年以内に完了を
プラチナ、ゴールド、シルバーの各カテゴリにおいては、MM2Hパスの承認日から1年以内に購入手続きを完了することが新たに義務づけられた。これまで不動産購入に関して明確な期限が設けられていなかったが、今回の措置により時間的な制約が明文化された形となる。
Forest City限定の「特別ゾーン」条件も厳格化
特別経済ゾーン(ZEK)および特別金融ゾーン(ZKK)に該当する不動産購入については、ジョホール州のForest Cityのみが対象エリアとされ、以下の条件が新たに設定された:
- 不動産はMM2Hパス承認前に購入または所有している必要がある
- Forest City内の不動産開発業者から直接購入する必要があり、第三者売買は禁止
- 購入内容はジョホール州の「Invest Malaysia Facilitation Centre(IMFC-J)」へ報告義務あり
これにより、投資目的の後付け購入を防ぎ、現地との調整をより厳格にする狙いがあると見られる。
定期預金の通貨はMYRが推奨、引き出し条件も明示
定期預金は引き続き米ドル(USD)相当のマレーシアリンギット(MYR)での運用が推奨されており、不動産購入のために最大50%まで引き出すことが可能。ただし、引き出しには以下の条件がある:
- プラチナ・ゴールド・シルバーカテゴリ:MM2Hパス承認の過去2年以内の不動産購入
- ZEK/ZKKカテゴリ:同6ヶ月以内の不動産購入であり、カテゴリごとに定められた最低価格基準を満たす必要がある
警察による面接や追加審査も導入へ
今後のMM2H申請においては、マレーシア警察(PDRM)によるランダム面接が導入され、現行のセキュリティチェックに加えて慎重な審査体制が整えられる。また、申請時には不動産情報の報告や、職業・収入・扶養家族に関する追加情報の提出も求められる場合がある。
今回の発表は、MM2Hプログラムの透明性と信頼性を高めるための取り組みの一環とされている。申請者および不動産関係者は、新条件への対応と適切な準備が求められる。
編集:MYPRO MEDIA
出典:マレーシア観光・芸術・文化省(MOTAC)/OSC MM2H公式発表(2025年5月28日)

MYPRO CAPITAL SDN BHD 創業者&CEO(Since 2019)
日本人向けマレーシア不動産 “業界初”『仲介手数料0円』
不動産ライセンス所有: REN33302(政府発行)
実績: 販売実績65件超、賃貸実績250件超、自身もマレーシア不動産所有&投資運用中、TBS・中京テレビにてV6とTV出演実績
経歴: マレーシア・クアラルンプール出身。学費全額免除でマラヤ大学卒 (マレーシアの東大) 卒業後、政府公認の特待生 (学費全額免除) として名古屋大学へ留学し卒業。日本で就職経験を経て、2014年よりマレーシア不動産業界に携わる。(現在11年目)